はてしない物語 (ミヒャエル・エンデ)

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)


心が疲れていたので、「癒し」を求めて手を出してみた。エンデの作品は初めてである。モモも読んだことはない。
私はいつも気になった部分、心に止まった部分のページの端を折りながら読む。
読み終えたあとに、端が追ってあるページだけ流し読み、折っていた部分を戻すページもあれば、前後のページで新たに折ることもある。
このブログの引用は、私がページを追った箇所から引用している。

私は、この本を読んでいるときに、ページを折らなかった。
物語にグイグイ引き込まれたのもあるのだけど、折ってはいけない気がしたからだ。
そして気になった部分を折ることがあまり意味が無いように思えたからだ。
ノウハウや警句などの断片ではなく、はてしない、終わりの無い物語の全体から受ける感覚が大事なのだと思う。

私は一度読んだ書物を2度読む事は滅多にない。
だけど、この本は、また、紐解きたい一冊である。


Amazonのレビューにたくさんあるように、文庫版はお勧めしない。
重厚な単行本で読むこと、それ自体が大切である